研究活動

RESEARCH ACTIVITIES

PROJECT

断層帯深部形状の評価に関する活断層調査研究

中央構造線断層帯(徳島)・父尾断層を横断する反射法地震探査から得られた活断層および物質境界としての中央構造線の関係

本プロジェクトは、文部科学省の委託調査として2017年度より3ヶ年の調査研究として開始された。活断層から発生する地震像を推定する上で、震源断層の地下形状を正確に理解することは本質的に重要である。本プロジェクトでは、断層帯深部形状を推定する手法の確立を目的として、重要な断層帯にて地球物理学的および変動地形学・地質学的な調査研究観測を実施し、活断層-震源断層システムの形状を具体的に明らかにするとともに、地質・変動地形や重力・地震波トモグラフィ・微小地震活動などの地球物理学的データ及び既往研究を利活用して、日本列島の活断層-震源断層システムの構造的な特徴の抽出を行う。また、日本列島の活断層-震源断層システム形状推定・評価手法と詳細な検討と今後の課題について取り纏めを行う。2017年度には琵琶湖西岸断層帯・花折断層帯、2018年度は中央構造線断層帯(四国地域)において、独立型収録システムの多点展開と大型バイブロサイス震源の稠密発震を駆使した高分解能中深度構造探査を行い、着実に成果を挙げつつある。2019年度はプロジェクト最終年度であり、庄内平野・山形盆地の伏在活断層において構造探査を行うとともに、成果と活断層-震源断層システムの評価手法についての取り纏めを行う。

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