チリ沖での地震観測

チリ沖での地震観測

南米チリの南方にあるタイタオ半島の沖合では、地球上で唯一海嶺が沈み込んでいる場所である。過去南海トラフがそうであったように、海嶺付近の熱いプレートが沈み込んでおり、こうした場所では多量の熱と水が供給され、広範囲にわたって変成作用および花崗岩の生成が引き起こされることが予想される。本海域は1960年チリ地震震源域に南限にあたっており、また、低周波イベントが発生している可能性もある。

本研究との比較検討により、南海トラフ沈み込み帯における地震活動の理解の向上も期待される。チリ沖での海嶺の沈み込みに伴うテクトニクス、水循環と地震発生の関連性を解明するための研究を、東京工業大学、筑波大学、海洋研究開発機構と共同で行っており、我々のグループは海底地震計よる海域地震観測を担当した。海底地震計は、海洋研究開発機構の船舶「みらい」を用いて2009年3月に5台設置した。この地震計の回収は、チリの船舶「BRS-63 Ingeniero Slight」を用いて2010年2月に行い、およそ1年分の地震活動の記録に成功した。現在、ここで得たデータの解析を行っている。

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